「当面使用予定のない資金がもう少しあって、追加投資を検討しているんですが、コロナウイルスのことや大統領選のこともあって、今が追加して良いタイミングなのか迷っています。」
との相談がありましたので、その回答です。
リスク許容度がすべて
結論から言えば、それは「あなたがどの程度のリスクを許容できるか?」が全てです。
例えば、私がおすすめする全世界株式ファンドであれば、一般的に33%程度の下落を見込んでおけばそれ以上の下落の可能性は2%未満と考えて良いです。
あなたが現在300万円程度の資金を投資しているのであれば、100万円を超える規模の下落は早々起こらないということです。
なるほど、それなら大丈夫。一時的に100万円程度までなら下落しても生活に支障はないし、特に気にせずに熟睡できます。
では、もう300万円追加投資して総額600万円の資金を運用しているとしましょう。
これはつまり、200万円程度の下落は当然あり得るものとして保有していることになります。
どうですか?気にならないし、特に生活に支障はないですか?
もし、気になって仕事も手に付かないし、夜も熟睡できないというのであれば、それはリスクのとりすぎです。
あなたのリスク許容度を超えてしまっているということですから、追加投資は見送るべきでしょう。
繰り返しますが、あなたが検討すべきは「リスク許容度」この一点のみです。
タイミングは考えなくても良い
タイミングなど考える必要はありません。そんなことは考えるだけ無駄です。(あなたにはわからないからと言っているわけではなく、誰にもわからないからです。)
追加投資の是非を検討するときは、あなたの「リスク許容度」を測ることに集中しましょう。
リスク許容度がイメージできなければ、積立も
難しければ、一度に追加する必要もありません。少しずつ追加投資して自分のリスク許容度をはかりながら、徐々に運用資金を増やして行く方法もあります。
ただし、「ドルコスト平均法」などはただの気休めであって巷で言われているような無敵の投資手法ではありません、あくまでも一括投資のほうが合理的ですので、特に考えもせずに安易につみたてなら大丈夫だろうというのはあまり感心しません。
私は基本的にフルインベストメント
個人的には、「世界中金融緩和でお金はジャブジャブ、金利は世界的に0金利、この状況でお金はどこにいきますか?株を買うしかないでしょう?余裕資金があるのに遊ばせておくなんてもったいない、どんどん突っ込んでおけば良いのに。」と思ってしまいますが、くれぐれも投資は自己責任で。
ここでは、全世界株式ファンドを前提にお話していますので、33%程度を許容すべき下落幅としていますが、例えば債券が30%ほど含まれているバランスファンドなどであれば25%程度の目安に検討すればよいでしょう。
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