「金の流れを追え。」
映画「JFK」で主人公役のケビン・コスナーが言われるセリフです。
そう、だいたいのことはお金の流れを追えばわかるもんなんです。
ということで、今回は資本主義経済のお金の流れをとことん簡単に解説してみようと思います。
会社の利益は誰のもの?
ある資本家が23,000円出資して会社を作ります。
で、うまく経営してくれそうな人を雇います。例えば最近話題のGさんとか。
Gさんは材料を仕入れて、商品を生産、販売して24,600円の売上、つまり1,600円の利益を生み出しました。
そのうち460円を配当として、資本家に払います。
で、利益のうち残りの1,160円は次の商品を生産するための資金として、会社の資産に組み入れることにしました。
これも資本家が23,000円で作った会社が24,160円の資産を持つことになるので、資本家が儲かったことになりますね。
最近の日本の大きな会社は、だいたいこんな感じです。
労働者の賃金は会社のコスト
ん?賃金は上がらないの?会社が儲けた分から貰えないの?
貰えません。
労働者は自分の労働力を提供してその対価をもらうだけです。
もっと言えば、賃金はコストです。
低ければ低いほど資本家も経営者も儲かります。
コストが低いほど、利益が増えますからね。
とはいえ、食べていけるくらいは払わないと、死んだら働いてもらえません。
まさに「生かさず殺さず」です。
資本家はズルい?
ズルくない?
いや、ズルくありません。
逆に会社が赤字でも賃金は支払われるからです。
労働力を売ってるわけだから、当然の権利としてその対価はもらえます。
しかし、資本家のお金は減ります。
23,000円出資して、売上20,000円なら3,000円損をするのは資本家です。
もちろん経営者に報酬なんか出せません。
つまり、資本家にはリスクがあり、労働者にはリスクがありません。
リスクをとらなければリターンはない
ハイリスク、ハイリターン
ノーリスク、ノーリターンです。
フェアですね。
誰でも資本家になれる
さらにフェアなのは、誰もが資本家になれるということです。
株式を購入すれば誰でも資本家になれるのです。
身分制度があったりして、労働者は株式を購入できないというのであれば、アンフェアなので革命でも起こして体制を変えなければいけませんが。
幸いなことに我々日本人は、日本の会社どころか、世界中の会社の持ち主になれるわけです。
本当にズルいのは誰だ?
色んな要因があって、確かに現在の日本人の賃金は決して高くはありません。
でも、そのなかから倹約や工夫をして株式に投資して、自分の資本主義経済での立ち位置を少しでも資本家側に寄せていこうと努力している人たちがたくさんいます。
特に若いひとたちに、将来を真摯に見据えて、積極的にリスクをとりにいこうとしている人が多く見受けられます。
にも関わらず、そういう勉強や努力もせず、リスクもとらない人たちが、投資で儲かることを何か良くないことのように考えているのは、ちょっと違うんじゃないかなぁ…と思うんですが、どうでしょう。
あなたも、ちょっとだけ頑張って資本家になってみませんか?
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