資産運用を始めようとするときに、「何かしたほうが良いのはわかるけど、何から手をつけたら良いのかわからない。」という方がとてもたくさんおられます。
お金の最適な保有の仕方を考えるときに、自分で検討する必要があるのはたった2つだけです。
そのあとの、何に投資すべきかという部分については、最も合理的な投資先というのはある程度決まっていて人によって違うという性質のものではないからです。
つまり、検討する必要はなく、決まっているのです。
だから、初心者の方が決めるべきことはこの2つだけ。これが全てです。
- 投資しない金額を決める
- 投資する金額を決める
いや、そんな当たり前のことを…
当たり前のようだけど、ちゃんとわかってて決めてるかどうかで、全く違ってくるから順番に説明していくよ。
①まず投資すべきではないお金を確保しよう
投資にまわしてはいけないお金をまずは確保します。
投資すべきではないお金は以下の3つです。
生活資金
これはいうまでもなく、投資にまわしてはいけませんね。
近い将来、使う予定のあるお金
近い将来、使う予定のあるお金も投資に回すべきではありません。
例えば、車の買い換えの時期が近いとか、子供の学費などでしょうか。
目安としては、5年〜10年以内に確実に必要になるお金は投資に回すべきではないと思います。
反対に、産まれたばかりの子供の大学進学資金などの、運用期間が充分に取れるお金は投資にまわす方が良いと思うよ。
いざというときの為に確保しておきたいお金
これは、よく「生活防衛資金」といわれるお金です。
病気や怪我、失業したときなど、当面の生活に困らない程度のお金を確保します。
この部分が少し人によって違いが出るところかと思います。
生活防衛資金はどの程度確保すべきか
目安として一般的に言われているのは、積極的な方で生活費3〜6ヶ月分、慎重な方で生活費2年分といったところでしょうか。
この部分をいくら確保しておくか、これをまず検討します。
ただし、あまり大きな金額を確保し過ぎないほうが良いと思います。。
本来なら運用にまわすべき金額が少なくなり、「機会費用の損失」となるため運用の効率が悪化することになります。
②リスク資産と無リスク資産に分ける
では次に、生活防衛資金を除いた資産からどの程度までリスク資産に振り向けるか検討します。
リスク資産とは
リスク資産とは、株式や債券など、価格の変動などの不確実性がありながらも収益が期待できる資産です。
無リスク資産とは
無リスク資産とは、現金や預貯金、個人向け国債などの元本保証の資産です。
いくら投資するべきか?
良く聞かれる質問なので、具体的に考えてみましょう。
リスク資産額を検討する際の目安は
- 自分が損失を受け入れることができる金額の3〜4倍程度の金額
- リターンが年率3〜5%程度期待できる
といった基準で検討してみれば良いかと思います。
最初から厳密に決めなくても大丈夫
そうはいっても、一時的な下落をどの程度受け入れることができるかなんて、簡単には想像できませんよね。
その場合は、あまり最初から厳密に決めてしまう必要はありません。
いつでも追加や減額は可能だからです。
とりあえず、このくらいの金額なら大丈夫と思える金額をリスク資産にまわして、あとから徐々に追加していくやり方もできます。
このやり方は、経験を積みながら自分のリスク許容度をより正確に知ることができるのでおすすめです。
資産運用を始める前に済ませておきたいことのポイント
総資産=生活防衛資金+(リスク資産+無リスク資産)
2つのステップ
- 確保しておくべき金額を決める(生活防衛資金)を設定する
- どの程度リスクを受け入れてリターンを求めるのか決める。(リスク資産+無リスク資産)の比率を設定する
この2つのステップを踏むことで、自分でしっかりとリスクをコントロールしながら資産運用できている実感が得られると思います。
ではさっそく、ご自分に適した投資金額がどのくらいなのか、あなたも検討してみてください。
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