インデックス投資の出口戦略、つまり解約するタイミングは2つです。
- 必要になったとき
- リスクを調整するとき
景気が良くて株価が高いときに方が良いんじゃないのか、株が下がっているときに売ったら損するじゃないか、とお考えの方が多いです。
ところが、実際に相場のタイミングをみての売買はそう上手くいくものではないですし、その必要もありません。
必要になったとき、必要な分だけ解約する
まず、解約すべきタイミングは、必要になったときです。
これはいうまでもなく、必要なのだから相場の高い安いに関わらず解約するしかないです。
逆に言えば、必要でないのなら絶対に解約すべきではありません。
マーケットの動きを上手く読んで売買するなどできませんし、すべきではありません。
動けば動くだけ、税金や手数料で目減りしてリターンの低下につながります。
リスクを調整するために解約する
基本的には不必要な売買は避けるべきですが、資金が必要になったとき以外に売買が必要となるときもあります。
リスク許容度を超えたとき
投資が順調に行っているときは、運用資金の評価額も上昇して気分が良いものですが、そういうときこそ気をつけなければいけない点があります。
例えば、一時的に下落しても耐えられる金額を500万円として、株式100%のポートフォリオで1000万円を運用しているとします。
順調に推移して、2000万円になったとして、この時点で大きな調整局面に遭遇し50%の下落が起こったとすると、下落額は1000万円となります。
500万円までの下落を想定してリスクをとっているつもりが、知らない間に倍のリスクを抱えていたことになります。
こういう場合は、リスク資産の一部を解約して無リスク資産へ移すなどして、その時点でのリスクが自身のリスク許容度を超えないように調整すべきでしょう。
ポートフォリオリバランス
これは絶対に必要ということではありませんが、売買しても良い理由のひとつではあります。
例えば、国内の株式で運用するファンドと、海外の株式で運用するファンドを5:5など一定の比率で組み合わせて運用している場合です。
この場合、どちらかのファンドが順調に推移して評価額が上昇し、他方がそうでない場合。また、どちらかのファンドが下落して、他方がそうでない場合など、組み合わせの比率が崩れるときがあります。
このようなときに、一方を解約して、もう片方を購入するなどしてバランスをもどすことをポートフォリオのリバランスといいます。
自動的に、その時点で割高なものを売却して、割安なものを購入することになるので、長期的にはパフォーマンスの向上が見込めると言われています。
あまり頻繁にする必要はなく、1~3年に一度程度行うのがより効果的であるとされています。
私は面倒なのでやっていませんが、できるならやったほうが良いと思います。
投資信託を解約するタイミング
投資信託を解約するタイミングは以下の2つです
- 必要になったとき
- リスクを調整するとき
これ以外のタイミングで売買する必要はありません。
相場の動きに一喜一憂して、本来ならじっとしていれば得られたはずのリターンを減らしてしまうことのないようにしましょう。
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